地域のつながりが支える
西保育園食育サポート
西保育園食育サポート会長 長谷川 実さん(右)
大口町中地域自治組織会長 近藤 功司さん(中)
サポーター代表 近藤 義文さん(左)
野菜の栽培や収穫など様々な体験を通じ、「食」に関する知識や「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践することのできる、生きる基本を育む「食育」。「西保育園食育サポート」は、子どもたちが自分たちで育てた野菜を収穫し、いただくことで、食べ物を大切にすることや感謝すること、美味しく楽しく食事をする心を、保育園や地域住民と共に育てる、食育活動をサポートしている。
中地域自治組織が受け継いだバトン
2023年、これまで西保育園の食育サポートを担っていた方々が高齢になり、継続が困難になったことから、当時余野区長であった近藤義文さんが相談を受けた。活動を継続させるためには組織的に人集めをし、循環させていくことが必要なこと、会計の管理も必要なことと考え、中地域自治組織と話し合い2024年から組織として受け継ぐこととなった。
農作業のノウハウに詳しい中地域自治組織の会長近藤功司さん、まとめ役として食育サポートの会長を務める長谷川さん、コーディネーターとして人集めや、様々な調整を行う近藤義文さんが、役割分担しながら運営のサポートを行っている。
楽しく・自由に・無理しない
平日に参加できる人も、仕事を持っている人も参加しやすいように、農作業や草刈りなどの活動スケジュールを組み、サポーターへの連絡は、LINEとポストインで行う。参加できる人が、参加できるタイミングでの活動で、出欠は取らない。サポーター登録をしていなくても参加して良い。自分の体調や予定を優先し、無理をしないのがモットー。
野菜作りの勉強ができることも魅力の一つで、サポーター自身が楽しんで活動することを、何より大切に考えている。
地域のつながり・向こう三軒両隣の絆
サポーターの年齢は、30代から80代までと幅広い。畑をコミュニケーションの場とするため、土地いっぱいに作物を作るのではなく、畝の間を広く取って空きスペースを設けるなど、集まったり見学したりできる様に工夫もしている。
活動は、子どもたちを真ん中に、保護者から祖父母世代までが交流できる場所として、「地域のつながり・向こう三軒両隣の絆」を築く役割をしている。
作物を作るだけじゃない!
保育園のお迎えの時間に、子どもと一緒に畑の野菜を見に行く親子がいる。
サポーターさんを見つけて「畑のおじちゃん!」と声をかけてくれる子どもたちがいる。
「食育」を地域自治組織という広域(小学校区圏域)で担うことで、より多くの方とつながることができ、世代を超えた交流の場となる。また、活動を広く知ってもらうことで、担い手が循環し、継続していくことにもなる。
みんなが笑顔になるように、地域のつながりの場となり、続いていくように、これからも活動していく。