100年続く「祭り」を目指して!
やろ舞いプロジェクト
代表 宮地淸敬さん
副代表 尾上玲子さん
毎年9月の第2土曜日に大口町民会館駐車場で開催される「やろ舞い大祭」。鳴子踊りやよさこいチームなど町内外の40チーム以上が演舞を披露する町を代表するイベントとして定着している。
その祭りを支えているのが「やろ舞いプロジェクト」である。住民有志で編成され、参加チーム・出展者募集、協賛金の募集など開催に向けて活動し、当日の運営も行っている。
人と地域を結ぶ、住民手作りの「祭り」のスタート
2000年、この地域を象徴する祭りを創り、人と地域の結びつきを深めようとする住民有志「大口町まつり創生研究会」と町内の中高生が主体となり、企画段階から共に練り上げた「いりゃーせ、舞やーせ、やろ舞い祭」が行われた。
これをプレ開催として2002年、町制40周年を迎える年に実行委員会が立ち上がり、手探りながらも「第1回やろ舞い大祭」が開催された。大口町の住民が企画から運営まで行う、手作りの祭りがスタートした。
大口町(まち)に根付く「祭り」にするために…
2005年の第4回まで、単年度で結成・解散する実行委員会形式で開催した祭りだが、「年度ごとに設立していては大口町(まち)に根付きにくく、継続したやろ舞い大祭ができなくなる!」「実行委員会を一つの組織にして、継続団体にできないか。」という声が高まり、活動の継続を目指して「やろ舞いプロジェクト」が結成された。 以降、「やろ舞い大祭の継続」、「祭りの啓発」、「事業費の自主確保」などの主目的を掲げ、住民の手による祭りを継続開催している。
人と地域を結ぶ「祭り」
やろ舞い大祭の舞台裏では、縁の下の力持ちとして、活動に協力する行政に加え、資金を援助する民間企業、祭りを支えるボランティアの方々など大勢のみなさんが関わっている。 「祭りづくりはまちづくり」でもある。当日の華々しさや参加者の数だけでなく、みんなが祭りを自分事として支え取り組むことで、祭りを創る過程での痛みや喜びを共有し、つながりや交流が生まれる。 自分たちが創ったという達成感が、より強い絆や感動にもつながっていく。
100年続く「祭り」を!
「大口町を象徴するお祭りを創りたい!」そんな思いから始まった「やろ舞い大祭」は、コロナ禍で開催中止を余儀なくされた年もあったが、今年23回目を迎える。 “100年続く祭り”をスローガンに、やろ舞いプロジェクトは今年も準備を進め、「やろ舞い大祭は、ステージで踊る、地域の仲間と出展する、観客として来場する、会場全ての人で創るお祭りです。楽しいこと・おいしいものいっぱいの会場でお待ちしています。ぜひお越しください。」と、祭りでの新たな出会い、つながりを楽しみにしている。 今年も、食べて、飲んで、踊ろまい!